無駄を無駄と思うな

朝鮮日報 祭りだらけの韓国、経費のムダ使い？

最初にいっておく事がある。見出しの「経費のムダ使い」とはなんだ。日本語では「経費の無駄遣い」という。ムダをどうやれば使えるのか。日本語版を出しているのなら、少しは日本語の勉強をしろ。どうせ、英語、中国語も日本語と同レベルだろう。翻訳の悪さで、誤解されなくて良いことまで誤解されるのだ。新聞社勤務の諸氏は、小学校に戻って、国語の勉強をやりなおせ。新聞社にして、これだから、一般韓国民の国語力のレベルの低さが推測できる。金儲けも良いが、韓国民は、まず、国語の勉強が優先だ。さて、朝鮮日報のキム・ヨンジュ、ウォン・セイルの両記者、少しは勉強しろ。韓国に祭りがいくつあると思っているんだ。まったく・・・（笑）。日本の伝統的祭は約30万件だ。ここでいうような類の祭は約2000件だ。韓国の伝統的行事（祭を含む）で、5000件あればあれば大事（おおごと）だ。それに、「文化観光部の集計によると、今年全国でさまざまな名目により開催される祭りは1176に上る。」を足せば、たがが、6000件ちょっとじゃないか。伝統的行事の数は、おおまけにまけた数字だ。以前、韓国では文教部（現在の文化体育部と教育科学部の前身）の肝煎りで、韓国全土（北支配地域は除外（汗））の民俗調査を行い、それを出版した。各行事はかなり詳述されていたが、それでも全 8 巻だった。実際、現存している伝統行事は、さっき出した数字の話半分の数字だろう。それで「祭りだらけの韓国」とは、笑わせる。伝統行事を悉くつぶして回ったのは誰だ。あまりの荒廃にあわてた政府が、「大統領盃争奪全国民俗芸能大会」をでっちあげ、それをテコに各地では擬似伝統行事が続々うまれた。これは、そう古くない話だ。私の目の前で、「吉野の川下り唄」を「1500年の伝統あるウリナラの唄」といって唄っていたのは誰だ（笑）。各地の新しく創作された祭の行事が、「どこも同じ「芸能人＋サムルノリ」公演」。そりゃそうだ。伝統的行事をつぶしてしまったから、出し物があるわけがない。「経費のムダ使い」。おい、そこの二人の記者、どの口がそんなことをいう。朝鮮民族は、仕事より、唄ったり、踊ったり、酒を飲んだり、その他はもあるが名誉のために省く、が大好きなのではないか。機会さえあれば、隙を狙ってでも、ご相伴に預かりたいのではないか（笑）。経費の無駄遣いで、いいじゃないか。少ない楽しみではないか。好きなだけ、遊ばせておけば良い。それが一年中では困りものだが、ほんの二、三日のことだ。それで英気が養え、元気が出るなら万々歳だ。そうであれば、つまらん火病も起こさないだろう。韓国人に必要なのは、余裕だ。培材大学観光イベント学科教授チョン・グァンファンのつまらん指摘や韓国に住んで1年になるアメリカ人、デーブ・ウッドなどの知ったかぶり発言なぞに耳を貸すな。どんな祭でも、その祭に参加した人びとが楽しければそれで良い。経費の問題ではない。
こういう時こそ、韓国の祭の写真を出したい。しかし、写真が無いのだ。チョゴリの写真を見つけるようにはいかない（笑）。それほど韓国には祭が少ない。韓国でいう「祭祀」（チェサ）は、家庭や宗族単位の先祖祭だ。日本でいう「祭」ではない。韓国日報記事に掲載された祭や里（ムラ）単位や町単位の伝統行事は大変少ない。

<参照>
朝鮮日報 【萬物相】1176件の町おこしイベント 2008/10/21
この投稿をした翌日の記事だ。日本のムラ起こし、マチ起こしを真似たものだ。失敗の事例も出ている。こういう催し物、外見だけ真似ても失敗する。