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2008年11月16日日曜日

彼女たちの正体は?

本 Blog 「何が飛び出すかわからない中国」で、shiratyさんから、興味深いコメントが付いた。
写真もう一度見てきました。上の二つの和服の写真、どう見ても日本人には見えませんね。僕だけでしょうか。
というコメントだ。私はてっきり、11月 14、15 日にアップした、紫の振袖姿、モノクロ写真の二枚の女性たちのことを指していると思った(本 POST に再アップ)。なぜ、そう思うか、ぜひ、お聞きしたいと申し上げた。ところが、あにはからんや、そうではなく、14 日にアップした「アジアに害する村山富市」POST に併載した、韓国女優ハン・ゴウンの着物姿のことだった。このことについては、コメントで、shiratyさんにご説明申し上げた。件のコメントを、私が、なぜ、紫の振袖姿、モノクロ写真の女性たちと勘違いしたか。はたまた、理由を聞きたがったのか。この女性たちの着付け方に興味をそそられていたからだ。紫の振袖姿の女性の帯の締め方に関する疑問は、すでに言ってある。実は、その他に、この二人の着物の着付け方には共通点があり、それが気になったからだ。その疑問の元は、以下にある。
ツキエリ【突き襟】(名)  ぬきえもん。
『守貞漫稿』第八編、男扮の部に「ぬき出し衣紋と云ふは、今は京坂にて、つきゑり、文江戸にて、ぬきゑり、ぬきゑもんとも云ふ」
ぬきえもん【抜衣紋】
(和服で、首のまわりの襟をうしろに押し下げて襟足が広くのぞくようにする着方。ぬきえり。国語大辞典(新装版)小学館 1988)

そうである。写真の彼女たちの着付け方が、最近の日本の若い女性の着付け方と違う。だから、この人たち、韓国人ではないかと思ったのだ。
関西では「突き襟」、関東では「抜き襟」という特殊な着付けがある。基本的には、芸者の着付け方である。芸者の着物の着付け方は、帯一本で着付けると聞いている。帯以外の紐を使わない。だから、歩くとき、着物の一部を持ち上げて歩いたりする。帯一本で、ぐっと「突き襟」をして、大きく肌を見せる「あぶなっかしい」着付け方をする。そういう着方だから、普通の着物のような裾さばきでは無理だ。裾が広がらないように、上手にさばく。それを粋という。玄人の着付け方、動き方だ。私が子どもの頃、浴衣を着る時ですら、「突き襟をするな。突き襟は芸者の着方だ」と、母や祖母に注意された。すなわち、男女問わず、襟はほぼ垂直に立っていた。ところが、現在の若い女性たちの着物の着付け方を見ると、大部分が、「突き襟」、「抜き襟」をした着付け方だ。私は、若い頃から着物が好きだった。だから街を歩いていても、着物姿の人の着付け方に注意がいった。時代が経る毎に、「突き襟」の抜き方が酷くなっていった。なぜ、そうなったか。家庭で、あるいは一人で着物を着付ける人が少なくなったからだ。大部分は、美容院で着付けるらしい。美容院の着付け方は、まちがいなく玄人相手の着付け方だ。理由はすぐ判る。今は知らないが、以前は、クラブやバーで働く女性たちは、洋装、和装を問わず、店から毎日美容院に行くようにいわれた。客商売だからだ。それが美容院の稼ぎでもあった。最近、着物の着付け教室なるものがある。そこも美容院と同様の着付け方を教える。おわかりであろう。玄人の着付け方が一般に流布し、普通の家庭での着物の着付け方が忘れられていく傾向にある。ゆえに、現在の日本では、家庭で着付けを習った女性と、それ以外の女性とは、着物の着付け方が違う。それは一目でわかる。さて、写真の彼女たちの襟を見ていただきたい。襟が立っている。先にあげた、韓国女優ハン・ゴウンの着物の着付け方も同様だ。突き襟をしない着物姿が、彼女の二枚の写真だ。役どころが芸者か、どうかは知らない。韓国では、日本の昔風な着物の着付け方が伝承されているようだ。それは当然だ。日本の着物が特殊なもので、普段見ないもので、着ないものだからだ。
* 註 *
写真の二人、日本女性なら、母親に着付けを習った人たちだ。

<参照>
何が飛び出すかわからない中国 shiraty さんのコメント
つ行かさ
守貞謾稿

2 件のコメント:

shiraty5027 さんのコメント...

なるほど、そうですか。
するとこの2枚の写真はいずれも日本の古風で素朴な着こなしだということですね。

 普段僕なんかは「抜き襟」の着物姿を見慣れているので、何かセンスのない、色気のない着こなしに映ったのですが、むしろこの写真の彼女たちの方が、日本の庶民の着物の着こなしとの伝統を継承しているということですね。

なんだか逆に、この2枚の女性の方が日本人らしく見えてきました。

MUJOB さんのコメント...

>なんだか逆に、この2枚の女性の方が
>日本人らしく見えてきました。
この感想が日本男性が韓国女性に惹かれる大きな要素のひとつになっていると思っています。日本では、すでになくなってしまったものが、韓国では現在も息づいているというわけです。一種のノスタルジアへの願望といえると思います。わたしもこの部分が大きな魅力となっています。あなたの韓国体験の文章からもそれが読み取れます。
今年、呉善花『韓国:倫理崩壊―1998-2008 社会を蝕む集団利己主義の実像』という著作を出版しています。内容は、いつもの彼女の持論です。インターネットの韓国メディア記事を情報源に書いています。韓国の良き伝統の消滅、すなわち、この十年で韓国は激変しています。彼女が日本にいるだけに、韓国がよく見えていると思います。ゆえに、日本人男性が憧憬してやまなかったノスタルジアも韓国から急激に消え始めていると思います。すなわち、韓国はただのうっとおしい外国になりつつあるといっても過言でないと思います。そうなれば、日本は従来と打って変わって、韓国に遠慮会釈ない付き合いを求めると思います。呉善花は、祖国と日本の関係は、昔のような関係が良いと思っています。ゆえに、日本から見捨てられるような態度をとる、いまの韓国に危機感を持っています。だから、上記のような書籍を出版するのです。彼女、頭良いですね。彼女、まこと朝鮮民族女性ですね。だから好感を持っているんですが(笑)。





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