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2008年9月22日月曜日

やる気になれば出来るではないか。この調子だ。

聯合ニュース 世界最大の漢字辞典が月末全巻刊行、檀国大東洋学研

世界最高、最大、第一位、こういう言葉が大好きな韓国メディア、よほど世界に劣等意識を持っているようだ。まずもって、聯合ニュース社に物申す。金の事はいうな。韓国人一般の習い性で、なんでもかんでも金に換算したがる性癖かもしれないが、そのことにより、いじましく、惨めな雰囲気になり、大事業の意義が損なわれる。こういう編纂事業は、膨大な時間と経費がかかって当り前だからだ。『漢韓大辞典』は韓国でしか編纂されない辞典である。他国の類似の辞典と比較すること自体、無意味だ。聯合ニュース社のように「世界最大」というような見出しをつけると恥をかくだけだ。漢韓大辞典編纂に従事した檀国大学東洋学研究所にとっても、そのような類の言質は、はた迷惑で、自分たちを貶める発言だと思うだろう。真摯な研究者なら、なおのことだ。しかし、ろくな漢字教育をやっていない韓国で、『漢韓大辞典』が刊行されることは、まずはめでたい。諸橋轍次『大漢和辞典』の親語数約 5 万、熟語数約 53 万だから、類似の辞典としては、世界最大とはいえないが、ほぼ同じ規模の辞典を韓国が刊行した。韓国も地道で地味だが、大変有意義な事業を成し遂げることが出来ることを証明した。この編纂事業を他の分野も見習い、切磋琢磨すれば、韓国に対する評価が変わる。ただ、この「漢韓大辞典」、漢字がろくに読めない人間が大部分の韓国国内で、誰が使うのか不思議だ。世界の学術機関では購入するだろうが、まさか、日本、台湾、中国などの漢字使用圏のために刊行したものでもあるまい。諸橋轍次『大漢和辞典』、通称、「諸橋緩和」は学生時代から愛用している辞典のひとつだ。

<追記>
言語辞典(文字辞典)の類と、百科事典を代表とする「事典」とは性格が全然違う。漢字辞典の場合、基本的には、漢字母語、熟語用例は固定されている。いわゆる「国語辞典」とも質を異にしている。ゆえに、日本、韓国と台湾、中国では、同じ様な「漢字辞典」であっても、前者の国と後者の国では、質が異なる辞典だ。元来、比較できる類のものではない。日本で創作した漢字を真似た国字母語、及び正字(國、變など)から簡字(国、変など)になった文字等は、中国や朝鮮半島の辞典には存在し得ない。国字や簡字が台湾、中国、韓国の、この種の辞典に掲載されている場合は盗用になる。ただし、国字からなる熟語に関しては、明治期、欧米語を日本語訳した熟語が大量にある。それらは、台湾、中国、韓国で、数多く使用されている。それは注意書きを添えて、各国の辞典の中にあっても不思議ではない。発行順に各国の代表的な「漢字辞典」を列挙してみよう。諸橋轍次『大漢和辞典』1960年。台湾の『中文大辞典』1962年。中国の『漢語大詞典』1994年。韓国の『漢韓大辞典』2008年。大辞典は、学術書であるが、オリジナルな学術書ではない。先行辞典を参照できる。

<参考>
大修館書店 『大漢和辞典』記念室
字通 - 各国の『漢字辞典』について、簡略な説明がある。
朝鮮日報 【萬物相】漢韓大辞典

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