朝鮮民族Wiki
ウィキペディア「朝鮮民族」にある「主な居住地」は示唆的である。上位の国々は、1940年代に始まった米国移住以外は、朝鮮民族の歴史に沿った分布である。私が煩瑣に訪韓していた頃、安いノースウエスト航空を良く利用していた。帰路、機内の大部分は韓国人乗客で占められていた。米国への移住者たちだ。友人は、ノースウエスト航空のことを「難民カーゴ」と呼んでいた。まさしく、その通りの状況であった。一方、知り合いの韓国在大学教授の連中は、大部分が海外で博士号を取得していた。その中の一人の例を出すと、教授夫妻は韓国籍、子どもたちは米国籍、日本国籍、カナダ国籍という具合だった。これは、以前の香港籍の中国人と同じ状況だ。理由は、shiratyさんが指摘するとおりだ。韓国は、他国と同様な貧困などの理由と同時に、富裕層、知識層の海外移住が顕著だ。彼らは、韓国内においては、比較的海外の国々の事情を正確に把握できる立場にある。将来の「保険」として、他国の国籍を取得している。富裕層、知識層の流出は国内の重要部分の空洞化を招く。朝鮮民族は、血縁の核である「家族」「一族」を最重要視する。ゆえに南北とも、民族主義をからめて、強引に国家への忠誠を国民に要求してきた。そうでもしないと、血縁にしがみつき、国民の総和としての国家として成り立たないからだ。現在、その政策が逆効果になっている。国家を成立させる重要部分の空洞化とポピュリズムの蔓延は、「まともな」国家としての存立を危うくしている。
米国に帰化する韓国人急増 - 2008/08/08 へのコメント
<覚書> - 2008/08/08
朝鮮民族は、なぜ血縁にこだわるか。李氏朝鮮の支配体制に起因する歴史的産物だと考える。李氏朝鮮の支配体制は宗主国明清の制度を借用した。朝鮮王への忠誠という縦のつながりの組織構造を強調し、横のつながりのある組織構造を徹底的に排除した。それと共に、手工業、商業の発達を朱子学の論理によって阻止した。ゆえに、政治的、経済的に、上下による身分関係は出来ても、横につながる組織が出来なかった。血縁以外に頼るべき組織が成立してこなかった。これが現在まで影響を及ぼしている。現在のように選挙で代表者を選んでも、その代表者が血縁でなければ信用しないという具合だ。現在の民主主義では、極々当たり前のことが不可能になってくる。政府要人が、そのような思考から抜け出しもしていない。であれば一般人の思考が変わるわけも無い。このことは、程度の差さえあれ、南北朝鮮に共通した現実だ。世界には、朝鮮民族より、少ない人口で立派に国家を経営している国々がある。そういう面から見ると南北朝鮮は不幸な国だ。日本国は、朝鮮半島を35年間領土として経営してきた。そこへの大量の資金導入もした。それも含めた種々の国際問題に抗し切れず、戦争に突入した側面もある。二度と朝鮮半島の経営に乗り出すことはなかろう。中国共産党の覇権主義が消えないかぎり、朝鮮半島は中国の属国化から逃れられないだろう。
2008年8月8日金曜日
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