韓国インターネットの方向性

朝鮮日報 悪質書き込み：処罰めぐり賛否両論
朝鮮日報 悪質書き込み：「実名制」導入に賛成63.1%
朝鮮日報 悪質書き込み：海外では大半が書き込みを制限
朝鮮日報 悪質書き込み：10代が最もぜい弱

朝鮮日報は、「【特集】悪質書き込み、このままではいけない」という特集を組んだ。まず朝鮮日報内検索で「悪質書き込み」で検索してみた。一番古い記事が「【リネージュ】被害者ら、集団損害賠償訴訟へ 2006/02/24」だ。しかし、この記事には、「悪質書き込み」の語句は無く、「被害者らは個々人の名義と個人情報を無断で盗用された。」問題の損害賠償訴訟の記事内容だった。次が「キム・テヒへの悪質書き込みでネチズン11人摘発 2006/09/07」で、これは、今回の特集記事に繋がる内容だ。以下、現在まで、特集記事を除くと、合計 5 件の記事しか検索できない。これは異常に少ない数字だ。各記事については、以下に記す「<参照>」をご覧いただきたい。この特集記事、「【特集】悪質書き込み、このままではいけない」、韓国メディアにしては、真摯な取り組みだ。それゆえに、韓国社会のインターネット状況が危機に瀕していることがよく理解できる。韓国の場合、インターネットが一般に開放され、本格稼動してから他国に比べて日が浅い。未熟なインターネットユーザーしかいないことを良い事に、盧武鉉前政権はインターネットの悪用に邁進した。法的規制も無視をした。あまつさえ、インターネット世界に敵対行為をする VANK まで育て上げた。そのツケが政権交代を機に明らかになった。それが現在だ。特集記事内には、「サイバー上での名誉毀損発生現況 資料：警察庁」が掲載されている。直接リンクで引用してもよいが、あまりにも酷い写真を併載しているので、不愉快な気分になる。数字だけを転載する。2004年1988件、2005年3662件、2006年4006件、2007年4856件、2008年8月現在3105件だ。2008年の数字を単純計算して予測すると、約4658件ほどになる。たった4年で約2.3倍の数字になる。それ以前の資料が掲載されていない。資料がないのだろう。韓国の本格的なインターネットは、金大中元政権下の1999年「サイバーコリア21」計画を策定してからだろう。韓国のインターネットの歴史及び現状は「<参照>」をご覧いただきたい。結局は、インターネット普及促進を急ぐあまり、インターネットの利便性を強調するばかりで、インターネットの負の部分を蔑ろにしてきた。2003年、盧武鉉大統領就任、これで韓国インターネットは、他国では考えられない方向に一直線に進みだした。そして現在に至る。今回の特集記事は、ひとつひとつが、大きな問題を提起している。この Blogでは、各記事について、若干のコメントをしようと思う。
インターネットに限らないが、韓国だけではなく、現在の朝鮮半島全体、このままでは、世界から背を向けられる存在に、自らが仕向けているようにしか考えられない。それが国民の総意なんだろうから、誰も引き止めない。いってらっしゃい。

<参照>
朝鮮日報サイト内検索 悪質書き込み
韓国のインターネット