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2008年8月17日日曜日

子どもへの教育

朝鮮日報小中学生、違法な早期留学は長期がお得?

この記事の極めつけは、以下にある。「中学1年生の娘を持つ母親(37)は「韓国の教育の現状が良好なら、誰が子供を外国へ行かせようとするだろうか。今のように私教育費(各家庭が子供の塾・家庭教師・留学などで支払う費用)が多く掛かっている状況で、早期留学を違法とひとくくりにするのは解決にならない」と話す。」。そりゃそうだろうな。子どもを持つ親の気持ちが良く現れている。しかし、この母親のように言ってのけるだけの金銭的裏付けのある韓国人家庭がどの程度の比率で存在しているのかが問題だ。彼女も韓国の現状を痛いほど認識している階層の人間だ。子どもを海外に留学させるだけの余力のある裕福な階層、あるいは国費留学できる頭脳を持った人間、そういう人びとは、海外に流出する。そして、二度と朝鮮半島に帰ってこないのが現状である。富裕層と優秀な頭脳の流出によって、韓国に残されるものには、大きな痛手だけだろう。だとしても、親が子どもに残せるものはあまり無い。資産家なら財産でも残せるだろうが、資産家がザラにいるわけが無い。普通の親が出来ることは、子どもの将来を気遣って、子どもの選択肢が広がる、高度な教育を授けさせることだろう。これは韓国だけの問題ではなく、日本においても親の深刻な問題でもある。韓国は極端な学歴偏重の社会であるという現実がある。韓国が教育に関して日本より深刻ではある。しかし、程度の差こそあれ日本も同じだ。若年者の海外留学に関して、日本でも韓国と同様のことが起こっている。日本の例を以下に出しておこう。中高生の海外私費留学の場合、年間総額約500万円位かかる。3年で1500万円、6年で3000万円だ。日本で中高生を子どもに持つ親の年収を考えると、子弟の海外私費留学は極々一部の人たちだけの特権となる。
ちなみに、日本の大学での文科は、卒業時までに、自宅通学で総額約600万円、自宅外通学で総額約1000万円が平均的だといわれている。理科、芸術系は、さまざまだが、総じて文科より高額だ。薬学部の場合は、勉学の関係で、文科学生のようなアルバイトは不可能だ。現在の卒業可能年限は6年制である。少なく見積もって、1人あたり総額は文科学生の3、4人分だと考えれば間違いない。医学部は、莫大な金額になるので恐ろしくて書けない(笑) すなわち、日本においても教育への個人負担が膨大だと言うことだ。それでも日本の大学の授業料は、欧米の大学の1/3以下だ。ただし、これも大学だけの教育費用であって、それ以下の下級学校、あるいは塾、予備校などの教育費を考えれば、全体として、かなり高額なものになる。
他方、日本では、1年未満のいわゆる「短期留学」と言うのがある。内実は、「短期留学」という名前の旅行だ。それを企画した旅行代理店、留学先の学校の金儲けの手段である。内容は、せいぜい語学研修だ。このような旅行企画が韓国にもあるのだろう。そして、韓国でいう海外留学とは、大部分、このことを指すと、先述の新聞記事からも推測できる。また日本では私費留学と称して、欧米の大学にいく場合がある。大部分の者は、大学付属の「語学学校」で根を上げてしまう。学部まで進学する者は少数だ。欧米の有名大学大学院に留学している人の大部分は政府、企業からの派遣留学、国費留学生、各種奨学金授与者だ。私費留学生は、ごく少数派になる。これが日本の海外留学生の現状だ。留学に関して、ここでは、スカラシップ、学生として留学する場合だけを取り上げている。フェローシップ、研究者の留学については、大部分の人には無関係と思うので、取り上げない。アジア地域への留学については知識がない。
* 教育投資という言葉がある。好きな言葉で無いので、使わなかった。教育を授かることは投資につながらない。知恵、知識、技術をを得ることで、それらをどう使うかは各人の問題である。

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