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2008年8月22日金曜日

事実に背を向ける言動

朝鮮日報 建国60年:「自虐と分裂の歴史論争を警戒せよ」

この記事を見出しに惹かれて読んでみた。結論は羊頭狗肉の記事だ、ということだ。理由は以下の通りだ。「大韓民国建国60周年記念国際学術会議」が8月20日開催された。朝鮮日報の小見出しは、「自虐と分裂の歴史論争を警戒すべき」(7行)、「未完のプロジェクト、自由主義」(10行)「情報化が暴民政治を触発する可能性も」(3行)だ。見出しに見合う内容は、項目別では1/3 。総行数31行中の7行、22.6% 。見出しに対して、内容があまりにも貧弱過ぎる。センセーショナルを狙ったイエローペーパーなら、何も言わない。一応、韓国を代表する一紙が、この程度では、お話しにならない。次に、何が、どう「自虐と分裂の歴史論争を警戒せよ」なのかを、記事の中に探した。どう読んでも見当たらない。小見出しが「自虐と分裂の歴史論争を警戒すべき」の部分を読んでみた。「建国起点論争」というものが韓国にあるらしい。瞬間、目を疑った。韓国独立宣言の日以外に、建国の日が存在するとでもいうのか。不思議なことに、韓国初代大統領李承晩が米国軍政下から独立宣言した1948年8月13日の日付は出てこない。1948年8月15日と1919年という年月日が記事にあった。韓国学中央研究院教授李完範は「領土支配という観点からすれば、1948年8月15日を建国日とすることもできる」、と述べている。これは嘘であり、捏造だ。いつから、そうなったかは知らないが8月15日は光復節である。独立とは何の関係もない日だ。実は、8月15日に光復節、祖国解放記念日を設定することすら危ういのが歴史的事実である(後述)。続けて、李は、「政府は上海臨時政府の法統を継承しているため1919年を精神的起点とする主張も説得力がある」という。前の話より、いよいよ奇妙だ。1919年は、日韓併合10年目で、韓国建国なんぞ影も形も無い。妄想が事実として、独り歩きしている。13世紀に記された檀君神話を元にした朝鮮起源、あるいは朝鮮建国を史実とする発想と同じ次元の発想だ。確か前大統領盧武鉉は、5000年と言わず「半万年の歴史を歩んだ我々の民族」と良く強調していた。韓国マスコミも常套句として、現在も好んで使っている。ならば、李完範は「檀君建国神話」の問題も取り上げなくてはならないだろう。しかし記事には、その事がない(<追記>を参照)。すなわち、李にその種の発言が無かったのだろう。隣国日本の建国記念日の根拠は、大いに参考に出来るはずだ。日本は、大政奉還 の慶応3 ( 1867 ) 年10月14日、サンフランシスコ条約 発効の昭和27 ( 1952 ) 年4月28日、これらの日と建国とか独立とかとは結び付けていない。そして、日本の建国記念日は、政治体制の如何によらず、世界各国が提供する日本の国家概要にきちんと明記されている。それが出来ないのは、韓国と北朝鮮だけだ。(参考)。それから考えても、朝鮮半島在住民が、いかに特殊な考え方を固持しているか理解できよう。李完範にいたっては、韓国民が暴力によって大統領から追放した李承晩と、その政権のでっちあげ、嘘、捏造を、そのまま継承しているだけだ。己の自家撞着、矛盾を無視している。また韓国の「学術会議」はそれを許している。韓国の「学術会議」は、妄想、虚言、捏造を再生産する場所なのか。李の発言に対して、全南大学政治外交学科教授パク・ウィギョンは、「「多様性を認めるべきというのは正しいが、学会がどちらも正しいとするのは無理がある」と反論した。」 そうだ。反論したと言うから、李の嘘や捏造を非難したかと思えば、そうではない。事実を事実と認めないということ以外、パク・ウィギョンの発言は何回読んでも何が言いたいのか理解できない。私の理解の範囲を越える発言だ。韓国の学会のレベルがわかる発言だ。韓国の記者、日本語への翻訳者は理解しているのだろうか? 記者、翻訳者が、李やパクの言うことが理解できて、歴史的事実の列挙だと思っていたのなら、韓国の洗脳教育、極まれり、ということだろう。救いがたい人たちだ。韓国学中央研究院がどのような学術活動をしているか不明だが、李完範のような人間が教授職で学術会議で発言できるならば、大体様子がわかる。パク・ウィギョンのような人間が韓国国立大学教授職で、彼の発言が会議で採り上げられ、記事になるなら、韓国の政治外交研究もおおよそ見当がつく。日本にも「学会」を自称する宗教団体がある。韓国の学会も、それと同列だろう。それならば、彼らが、事実から目を背け、信仰する「信念」(この場合、「妄想」の方が正しい)だけで発言していると理解できる。ゆえに韓国人、彼らが言う海外同胞だけが理解出来るのかも知れない。信仰に信仰を重ねて、墓穴を掘り続けることになる。当方、冷笑するだけだ。

<参考>
掲載の写真は、米軍がソウルに進駐し、降伏文書署名(1945/09/09)当日か、それ以降に朝鮮総督府で撮影されたものだ。その日まで、朝鮮半島には米軍の存在は無かった。
アメリカ軍の朝鮮南部占領。朝鮮半島が、日本から米軍政下に移行したのは1945年9月9日である。1945年8月15日に戦闘が停止されたものの、降伏調印は、日本国内では同年9月2日、朝鮮半島では同年9月9日。朝鮮半島が「解放」されたというなら、9月のいずれかの日になる。そうなると8月15日は韓国の独立、建国とは無関係の日になる。くりかえすが、1945年8月15日は、日本の停戦、終戦による敗戦の日である。日本が正式に敗戦を認める降伏調印は、1945年9月2日である。

<追記> - 2008/08/30
韓国の祝祭日の中に、10月3日の 開天節 という日がある。由来は檀君神話を元にしたものらしい。韓国建国以来の祝祭日だ。5回ある「国慶日」のひとつだ。神話的始祖と韓国建国始祖の両方が存在する。なお、韓国建国以降、檀紀 という独特の年号を使用していたが、1962年より、法律で使用が禁止になった。韓国はその時々、その場、その場での状況に応じて、自国に対するアイデンティティを切り替えるのであろう。韓国の祝祭日 は、韓国の歴史と国情をよく反映している。

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