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2008年10月27日月曜日

韓国新聞記者、さすが文人としての自負がある。

朝鮮日報 日本で読書率増加、「1カ月に1冊以上」54%
中央日報 <ワールドエッセー>‘本を読む国’ 日本の秘訣は?

期せずして、朝鮮日報、中央日報の東京特派員が同じ話題を記事にした。朝鮮日報鮮于鉦、中央日報パク・ソヨン、両紙の読者にはお馴染みの人たちだ。共に、読売新聞記事「「この1か月内に読書」昨年上回る54%…読売調査」を基にした記事だ。朝鮮日報記事は、読売新聞記事そのままといっても良い。普段の鮮于鉦の記事に慣れている読者としては、「こいつ、何、手を抜いているのだ」と思ってしまう。彼のことだから、後日、コラムを書くに違いない。それに対して、パク・ソヨンは、コラム風に記事を仕立てている。彼女、どうやら日本の生活に慣れたようだ。日本の社会文化現象を通して、韓国をみるような視点が多くなり、あまり私情を挟まない客観的事実の報道に終始している。客観的事実から、彼女の主張を韓国民に汲み取ってもらいたいようだ。記事冒頭、「日本でもインターネット・携帯電話の普及が増え、若者を中心に活字離れが進んでいる。」という。これは日本でも同じようにいわれている。しかし、現実は、日本において、老若男女を問わず、活字離れが進んでいるといった方が正確だろう。すなわち、活字に親しむ人と、そうで無い人が両極分解しているということだろう。「普及が増え、」という表現も彼女らしいが、彼女の「活字離れ」の原因には笑えた。「インターネット、携帯電話の普及」を原因にしている。インターネット、携帯電話には「字」が無いのか(笑)。「活字離れ」ではなく「書籍」「新聞」などの従来の文字メディアに親しむ人が、以前に比べて、相対的に少なくなったということだろう。職業柄、私も普段から感じていることがある。日本に限っていうならば、最近は、年齢性別を問わず、「活字離れ」も含めて、知的好奇心の有無が、その人間の社会的階層まで露わにしている感じがする。それは外見からみても明確にわかる感じがする。すなわち、社会生活が異なる人種が並存している感じだ。以前はそれほどでもなかった。以前は、住む場所、行動範囲の場所が異なっていた。現在では、それぞれの環境(衣食住を含む生活圏)が以前ほど区別がなくなり、それらが混在してしまったということなのだろう。最近、私も以前のように、「本」を読まなくなった。「面白くない」というのが理由だ。知的好奇心を喚起する書籍が確実に少なくなっている。また、書籍が消耗品化しているようだ。2、3 年前に出た書籍ですら、すぐに絶版になる。同時期に、同様内容の書籍が各出版社から数多く出版される(出版のファッション化?)。新書版、文庫版も数多く出るが、どの出版社も特徴を無くし、逆に探すのが大変になる。パク・ソヨンの結びの言葉、「韓国出版研究所が調べた「2007国民読書実態」では、韓国成人の 25% が 1 年間に 1 冊も読まないという衝撃的な結果が出てきた。「韓国の国民はあまりにも本を読まない」と憂慮することもできるが、何とか人々が本を求めるようにし、‘読書強国日本’を率いていく日本出版業界の努力も見習うべきではないだろうか。」。韓国人が本を読まないことは、以前から有名だ。それには、当然、歴史的背景が作用している。韓国の新聞記者は、韓国伝統の文人の系譜をひくといわれている。そういう彼女にとって、日本の読書現状及び出版状況が羨ましいのだろう。それは、見出しを含め記事全体から伝わる。
今日が月曜日ということもあってか、韓国メディアには「香ばしい」記事がなかった。こういう不作の日が続かないことを願う。
誰が見てもそうだろうが、強いられ緊張した顔より、ふっと息を抜いた顔の方が好感が持てる。やっぱり、私の Blog には図や表は似合わない(笑)。

2 件のコメント:

shiraty5027 さんのコメント...

 そういえば僕も最近本を買わないというか、買えないというか(貧乏をこじらしているので)。最近は主に市の図書館を利用しています。読む本といえば以前買っていた本ばかり。自慢じゃありませんが、以前はかなり本を買って読んでいました。現在書棚には5000冊はくだらないと思います。そんな本を引っ張り出してきては読んでいます。ただし好きな本は何度も読み返していますので、偏っていますが。
 戦争中、戦地で学徒兵たちが、米軍が撒くビラを何度も何度も繰り返して読んだそうです。よほど活字というものに飢えていた。そんな時代を思えば、活字離れなんて罰当たりな話ですね。
 もっとも先生がおっしゃるように、活字離れというより、新聞や書籍離れということなのでしょうが‥‥。
 この写真もいいですね。ちょっと松原智恵子に似ていませんか? 松原知恵子をすこし崩したような(笑)。
 

MUJOB さんのコメント...

私の職場の図書館にも近隣の人たちが、よく来館しています。公開講座を受講すると、一年間の図書館入館証が発行されます。日長、居眠りをしている人もいますよ。私の職場は、伝統もなく小規模です。それでもやっと蔵書が 30 万を越えました。有難いのは、近隣4大学図書館で相互乗り入れをしていることです。それで 100 万蔵書をゆうに越えることになります。笑えるのは、他学の史学科学生が良く来館していることです。理由を聞くと、当館の歴史関係の方が充実しているからだそうです。当方、史学科はありません(笑)。学生時代から文学部学生は他学部学生に比べて、蔵書がすごかったですね。私の下宿の斜め上の部屋のヤツなんか、布団を敷くスペース以外全部本箱でした。塙保己一『群書類従』正続全巻持っていたのには、あきれた。インターネットで本が購入出来るから便利なのですが、どうしても偏りますね。本屋に行けば、思いがけないものを発見する場合があります。得した気分になります。件の人、雰囲気が良いですね。名前が不明ですが、どっかで見たような顔です。





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