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2008年10月18日土曜日

物真似とサル真似は似て非なるもの

中央日報 4回目を迎えた釜山広安里花火祭り

釜山を象徴する‘名品祭り’に定着しつつある。」らしい。「名品祭り」とは、どのような祭か不明だ。祭の実行母体、主催は、「釜山市のキム・ヒョンリャン文化体育観光局長」の名前が出てくるから、釜山市だろう。第 4 回をを迎え、「今年は日本・中国・台湾などから観光客が集まり、国際祭りとしての基盤も固める。 」ということらしい。今年は、「前夜祭 40 万人、祭り期間 110 万人など計 150 万人の観光客を見込んでいる。経済波及効果は宿泊・飲食など 300 億ウォン(約 25 億円)台と推定している。」と、韓国人得意の「取らぬ狸の皮算用」をしている。記事後半には、「日本から訪れる約 800 人はほとんど 2 泊 3 日の日程で滞在する。 花火祭りが滞在型の観光商品として定着し始めているのだ。 中国・台湾から 100人、米州同胞 100 人も参加する。 釜山市は海外からの観光客のため行事場所に 1000 席の専用観覧席を配置した。 」らしい。この辺から、韓国メディア特有のややこしい記事なる(笑)。計 150 万人の動員を見込んでいるのに、1000 席の専用観覧席は、少なすぎないか。また、たがが 1000 人の「外国人」の動員で、「国際祭りとしての基盤も固める。」ことができるのか。観光客を誘致するために、韓国の伝統にない「花火」を使うことには異論はない。しかし、根本的なところで、釜山市は間違っている。動員数を考えれば、すぐに理解できるが、この祭に動員される主体は、数からいって韓国民だ。その人たちへのフォローについて、記事は一言も言及していない。動員予定、150万人中のたがが、1000 人やそこいらの「外国人」のために、多額の予算を使って、大丈夫なのか。本当に、300 億ウォンの経済波及効果があると思っているのか。伝統的な祭を観光資源にして、観光客誘致に成功したのは、日本では、岐阜県高山市、埼玉県秩父市を嚆矢としてほぼ間違いないだろう。それをみた他の自治体が、競って、その「真似」をした。その結果、高山市、秩父市のように観光客誘致に成功したか。自治体が思ったほどの効果がなかったはずだ。高山市、秩父市は、祭以外の部分でもきちんとしたフォローと企画を平行させていたからだ。それに加えて、伝統的祭にせよ、自治体が創作した祭せよ、祭の独自性を出すためには、その地域の独自性を出すしかない。観光客誘致することは、外向けのベクトルだ。地域の独自性を強調することは、内向きのベクトルだ。それにいち早く気がついたのが、兵庫県神戸市だった。従来から神戸市が主催していた祭を統廃合して「神戸まつり」を創設、その担当部局を「経済局」としたが、第 3 回からは、「市民局」に変更した。すなわち、「観光目的」から、「市民福祉目的」への変更だった。現在、それ以来、すでに 30 年以上経っているが、「神戸まつり」は、いまも盛大に行われている。一方、当時の「故郷創生」の波に乗って、観光資源としてだけ「祭」をみていた自治体の祭は、現在見る影もない。伝統的祭は、元来が、そこに住む住民を対象にしている。他所から来る観光客は、祭にとっては、「傍観者」「刺身のつま」程度の存在だ。前述の文化体育観光局長は「釜山を代表する観光商品として定着させたい」といっている。祭という独特の文化社会現象を社会資本として使う分には問題がない。しかし、取り扱いをあやまるとそれまでの苦労が徒労に終わる。この花火祭、日本の行事を見ての発想だろう。外見だけをみるのではなく、きちんとした調査研究も必要だ。また、それらに関する文献も、日本においては、ある程度出版されている。自治体が主催するのだから、それなりの企画立案が必要だ。確実に動員できる数も試算できる。意気込みだけでは、「痩せ馬の先走り」だ。しっかり研究調査することが最重要だ。日本の「物真似」が大好きな韓国だ。物真似するならするで、きちんと物真似をすることだ。サル真似ではどうしようもない。
「釜山広安里花火祭り」の写真を探したが、すぐ見つからなかった。上白、下黒の韓服は、北朝鮮では正装だと、どこかに書いてあった。この写真は韓国。下の写真、可愛らしい。後方にある構造物、日本では旧正月に行われる左義長と同じだ。行事内容も同様だろう。

<参照>
左義長

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