老練な政策マン

朝鮮日報 経済繁栄のため中国の発展を活用せよ

国家競争力強化特別委員会委員長司空壹（68）のインタビュー記事だ。ほとんどの業務を大統領府内にある執務室で行うというから、李明博政権を支えるブレーンの一人だろう。略歴をみると、全斗煥政権時に4年間、経済首席（経済主席については、下記の参考を参照）を勤めたという。年齢から判断して、40歳初から40歳中までだ。韓国がどんどん経済力を付けていく時代だ。李明博政権の経済首席が現在61歳だから、司空壹、若い時から、相当の切れ者だったのだろう。現在の彼の写真を見ても、68歳とは思えず、非常に若々しい。その彼がいわく「われわれが巨大な中国よりも先立つ唯一の力は経済です。（中国に）無視されることなく生き残るには、経済的にリードするしかありません」とぶち上げた。中国に対しては、韓国のみならず、世界各国が注目していることは周知のことだ。その世界各国と伍していかなければならないのが韓国だ。単に、中韓二国間だけの問題ではない。そのための国内整備の必要性を司空壹が説いている。インタビュアーの朝鮮日報経済部長朴正薫は性急に結果を聞きたいようだが、そこは老練だ。なかなか本音を言わない。常識的なことに終始している。インタビュアーの朴正薫なんか、彼から見れば子ども扱いだろう。韓国にもこういう人物がいることは覚えていた方が良い。ただし、68歳という年齢だ。体力的に、頭脳的にどこまで耐えられるか、そこが勝負の分かれ目だ。盧武鉉前政権のブレーンより格上の人物であることは確かだ。とはいうものの、政治経済は生き物だ。理屈通りに動かない。だから面白いのかもしれない。

<参考>
中央日報 復活した経済首席‘MBノミックス’を指揮
司空壹は、経済畑一筋の韓国を代表するエリートの一人だ。彼には、多数の著書もあり、日本語訳もある。各国政府主催の国際会議にも煩瑣に韓国代表として出席している。興味のある向きは、まずは、Google検索でどうぞ。　Google.jp 司空壹